鋳物は金属を高温で溶かして、型に流し込み加工した金属製品です。鋳物は自動車部品や日用品に使用されており、私たちの身近にあり生活に欠かせない存在です。ここでは、鋳物に用いられる素材について、素材別に解説していきます。
アルミニウム合金鋳物は、高温で溶かしたアルミニウム合金を鋳型に流し込み製造します。鋳造性に優れているアルミニウム合金鋳物のAC2Aは、銅を含むことから引張強さや伸びの面で優れています。軽量で電気伝導がよく、自動車部品や航空機の部品、一般機器などに幅広く使用されているのが特徴です。見た目も美しく、リサイクル性にも優れた素材です。
鋳鉄の主成分はFe、CおよびSiで、自動車のクランクシャフトやカムシャフトブレーキなどに採用されています。熱伝導に優れており衝撃にも強い特性があり、マンホールのふたやフライパンなど、身近なものにも使用されています。
鋼の鋳像品のことを鋳鋼鋳物といいます。鋳鋼鋳物には、合金鋼鋳鋼と炭素鋼鋳鋼の2種類があります。合金鋼鋳鋼はニッケルやマンガンを添加した合金で、耐食性・耐熱性・耐摩耗性に優れているのが特徴です。建設機械や構造材など、耐摩耗品に多く使用されています。
炭素鋼鋳鋼は炭素鋼を鋳物にしたもので、含有する炭素量によって3つに分類されます。自動車や鉄道車両の部品に多く使用されているのは、炭素鋼鋳鋼です。
銅合金鋳物は強度が高く耐摩耗性・耐食性に優れています。その特性を活かして、バルブやコックなどによく使われています。水道関連や建築関連、電機関連部品など、耐久性を求められる部品に使われることが多いです。有色金属として見た目にも美しく、景観部品としても重宝されています。
選定基準:2021年10月時点にGoogleで「軽金属 鋳造」と検索したところ公式サイトが表示された100社を対象に調査し、そのうち、下記の各条件が確認できた1社を選定
※高品質:工場内に室温管理システム完備させていることを公式HPで明記している会社(https://www.metal-casting.jp/casting/casting/)
※大ロット:ダイカストマシンを11台保有し最大2,000個/月に対応を公式HPで明記している会社(http://hikari-light-metals.co.jp/html/koujosetsubi.html)
※超大型:2,000kg以上の鋳造実績を公式HPで明記している会社(https://www.tac-casting.com/business/products/#pro-auto)
※特殊素材:ベリリウム銅合金の鋳造および鍛造に対応と公式HPに明記している会社(https://www.feps.co.jp/tech/manufactur/melt.htm)