インテークマニホールドの鋳造方法

エンジンルーム内で混合気を配給する役割を担う「インテークマニホールド」。ここでは、インテークマニホールドの鋳造方法や鋳造する際のポイント、依頼先メーカーの選び方について紹介します。

インテークマニホールドの鋳造で
知っておきたい知識

インテークマニホールドはエンジンルーム内に設置されるパーツであり、吸気マニホールドおよびキャブレタから各シリンダーに混合気を配給する役割を担っています。また、燃料気化を助ける役目も果たすなど、重要な意味を持つパーツです。

吸入抵抗が少なく、各シリンダーに対して均等となる工夫をする必要があるインテークマニホールドの鋳造方法としては、「砂型鋳造」が用いられます。砂型鋳造とは、さまざまな鋳造方法のなかでも、昔から使用されている非常にメジャーで長い伝統を持つ鋳造法です。

砂型鋳造は上下2個からなるさまざまな型枠（鋳枠）を使用することで型込めを行い、鋳型を生成していくことが基本となります。初期投資が安く、複雑な製品形状にも対応できるなど、多くのメリットを備えていることが特徴と言えるでしょう。

インテークマニホールド鋳造の際のポイント

インテークマニホールドを鋳造する際は、その使用素材についても意識する必要があります。インテークマニホールドの素材としては「鋳鉄」「アルミ合金」が用いられることが、これまでの基本でした。しかし、近年では吸気部品のモジュール化という事情を踏まえ、より軽量かつ安価である「樹脂製」も増加しています。

その他、インテークマニホールドの素材として注目を集めているのが「マグネシウム合金」です。マグネシウム合金は軽量という強みを備えており、現在注目を集めています。とはいえ、依然として実用化に向けた課題は大きく現在はなかなか採用までには至っていません。

インテークマニホールドの鋳造を検討しているのであれば、こうした使用する素材についてもしっかり吟味するようにしてください。

インテークマニホールド鋳造メーカーの選び方

インテークマニホールドの鋳造方法として、多くの場合「砂型鋳造」が採用されていると説明してきました。砂型鋳造は伝統的な製造方法であることから、優れた経験と技術を備えたメーカーがいくつも存在します。依頼先のメーカーを選定する際には、しっかりと実績を確認するようにしましょう。

「試作品」「大ロット」「超大型」「特殊素材」
用途から選ぶ軽金属の鋳造メーカー4選