金属に圧力をかけて固める鋳造方法であるダイカスト。金型の製造にコストはかかりますが、同じ金型を繰り返し使用するため生産性が高いのも特徴です。ここでは、ダイカスト鋳造の特徴やメリット・デメリットなどについて紹介していきますので、参考にしてみてください。
ダイカストは、溶かした金属を精密な金型に高速・高圧で充填し、瞬時に成形する鋳造方法です。溶融金属には以下のものが挙げられます。
また、この方法によってつくられた製品そのものもダイカストと呼ばれています。ダイカストの特徴としては、寸法精度が高く金型を使用するため、なめらかな表面に仕上がる点が挙げられます。
自動車部品やOA機器、家電用品、建築用品から日用品まで、ダイカスト鋳造は幅広く用いられています。
ダイカストは1838年にアメリカにて活字鋳造機が発明されたことが始まりであり、1905年には活字鋳造機の原理からプランジャー式ダイカストマシンが開発されました。
日本では1917年にダイカスト合資会社が設立。1930年頃からダイカスト工業が進展しました。
ダイカストは、高い圧力で注入・加工することで寸法精度が高く、なめらかで美しい鋳肌に仕上がるメリットがあります。また、同じ金型を繰り返し使用できるため、生産性が高いのもメリットです。
入れ子や中子を用いた複雑な設計ができることで最終形態に近い鋳物が得られるため、仕上げ作業をほとんど使用せずに面削や機械加工の工程を削減できることもメリットとして挙げられるでしょう。
ダイカストは圧力を加える際に周囲の空気などが製品に取り込まれ、気泡が内部に生じてしまう為に強度が低くなりやすいのも特徴です。強度が必要な製品や部品には適していないため、注意しましょう。
また、金型は繰り返し使用することができますが、ダイカストで使用する金型はそれ自体が高コストとなるため、小ロットでの生産には向いていません。大量生産に向いている鋳造方法です。
ダイカスト鋳造は、次の4ステップで加工されます。
金型に圧入する際には、鋳バリなどが残っていると品質に影響するため、しっかりと清掃することが求められます。
選定基準:2021年10月時点にGoogleで「軽金属 鋳造」と検索したところ公式サイトが表示された100社を対象に調査し、そのうち、下記の各条件が確認できた1社を選定
※高品質:工場内に室温管理システム完備させていることを公式HPで明記している会社(https://www.metal-casting.jp/casting/casting/)
※大ロット:ダイカストマシンを11台保有し最大2,000個/月に対応を公式HPで明記している会社(http://hikari-light-metals.co.jp/html/koujosetsubi.html)
※超大型:2,000kg以上の鋳造実績を公式HPで明記している会社(https://www.tac-casting.com/business/products/#pro-auto)
※特殊素材:ベリリウム銅合金の鋳造および鍛造に対応と公式HPに明記している会社(https://www.feps.co.jp/tech/manufactur/melt.htm)