複雑で繊細な模様を転写できる精密鋳造は、自動車や金型、一般機械部品など様々な用途で用いられています。ここでは、精密鋳造について基本的な情報を紹介するとともに、メリット・デメリットや製造工程について解説していきますので、参考にしてみてください。
精密鋳造は、鋳造に金型を使用するのではなく、砂型鋳造法よりも寸法精度の高い鋳造品をつくる鋳造法です。主な工法として、以下の3つがあります。
自動車や一般機械部品に用いられるのは、ロストワックス法が一般的です。ロストワックス法は、ロウで作った型をコーティングし、その後、ロウを溶かすことで鋳型を作るものであり、形状や材質が自由に選択できるのが特徴です。
精密鋳造の中でも、代表的な工法であるロストワックス鋳造に関する情報についてまとめました。
ロストワックス鋳造は一体鋳造となるため合わせによる誤差が生じることはなく、ワックスで原型を作ることで複雑な形状金属が簡単に作れます。型に金属を流し込むため、表面はなめらかとなり、仕上がりが美しくなるのもメリットです。
また、アルミニウム合金、マグネシウム合金、銅合金、ステンレス鋼、金、銀など様々な材料を使用する事ができるのも特徴です。
ロストワックス鋳造は製造の都度、型をバラすことになるため、使い捨てとなります。そのため、鋳造のために型を作るコストがかかるのがデメリットであり、大量生産する際には金型鋳造が適しています。
また、ロストワックス鋳造は複雑な鋳造を行うことを目的とすることが多く、原型を作る難易度も高くなります。
ここでは、精密鋳造の代表的な工法であるロストワックス鋳造に関する製造工程を紹介します。
ロストワックス鋳造の製造は、8つの工程にて行われます。
選定基準:2021年10月時点にGoogleで「軽金属 鋳造」と検索したところ公式サイトが表示された100社を対象に調査し、そのうち、下記の各条件が確認できた1社を選定
※高品質:工場内に室温管理システム完備させていることを公式HPで明記している会社(https://www.metal-casting.jp/casting/casting/)
※大ロット:ダイカストマシンを11台保有し最大2,000個/月に対応を公式HPで明記している会社(http://hikari-light-metals.co.jp/html/koujosetsubi.html)
※超大型:2,000kg以上の鋳造実績を公式HPで明記している会社(https://www.tac-casting.com/business/products/#pro-auto)
※特殊素材:ベリリウム銅合金の鋳造および鍛造に対応と公式HPに明記している会社(https://www.feps.co.jp/tech/manufactur/melt.htm)