日高合金は、福岡県に拠点を置く老舗の鋳造メーカーです。アルミ鋳物やロストフォームの製作を手がけており、軽合金鋳物は月50トンの生産能力を誇ります。ここでは、日高合金の軽金属鋳造の特徴について紹介していきます。
日高合金の軽金属鋳造といえば、昭和62年に製品化に成功した「ロストフォーム鋳造法」が特徴です。ロストフォーム鋳造法とは、加工がしやすい発砲スチロールを型枠に使用する精密鋳造法の一つです。複雑な形状でも高精度な成形が可能になるほか、製品の重量化、高品質化、さらには従来技術による型作りの費用と比べて、大幅なコストダウンができるのもメリットになります。
日高合金では砂型鋳造によるアルミニウム鋳物を製造していますが、砂型鋳造の方法として「アルカリフェノール自硬性鋳造」を導入しています。アルカリフェノール自硬性鋳造は、アルカリフェノールによって鋳型を造形し、ガスなど外部圧力を使用せず常温で自然放置して硬化させる鋳型製作の手法です。窒素分が僅少なため、ガス欠陥の発生が少なく、樹脂や硬化剤に硫黄を含まない分、球状化阻害がない、多彩な砂種を選択できる、といった利点があります。
日高合金は長年の経験と実績で積み重ねた技術と最新設備のもと、小型から大型まで高品質な製品を安定供給できるアルミ鋳物の製造を行ってる会社です。アルミ鋳物の性質が生かされている自動車やバイクなど各種のエンジン部品、アルミホイール、機械部品、門扉や金物など、アルミ製品の試作品開発を品質重視で依頼したい方は、経験豊富な日高合金に相談することができるでしょう。なお、日高合金の工場では男性ばかりでなく、女性エンジニアも活躍しています。
日高合金は軽合金鋳物を月に50トン、銅および銅合金鋳物は月30トンの生産能力を誇る会社です。長年にわたって高品質な鋳物製品を単品から大ロットに至るまで、安定供給を続けている同社の生産能力を支えている要因の一つは充実した設備環境です。
同社の鋳造工場には、#700可傾式LPG炉(1基)をはじめ、#1200定置式LPG炉(3基)、生型自動造型ライン(1式)、消失模型鋳造装置(1式)、LPG乾燥室(2基)、モールデイングマシン(2台)、スーパーミキサー(1台)、サンドミキサー(2台)など、試験検査設備を含めて必要な設備を揃えています。
ツメ金、ローターハブ、羽根車、動翼など
引用元:株式会社日高合金公式HP(http://www.inf.ne.jp/hitaka/index.html)
社名 | 株式会社日高合金 |
---|---|
所在地 | 福岡県福岡市博多区比恵町20番1号 |
公式HP | http://www.inf.ne.jp/hitaka/index.html |
問い合わせ先 | 092-431-2261 |
選定基準:2021年10月時点にGoogleで「軽金属 鋳造」と検索したところ公式サイトが表示された100社を対象に調査し、そのうち、下記の各条件が確認できた1社を選定
※高品質:工場内に室温管理システム完備させていることを公式HPで明記している会社(https://www.metal-casting.jp/casting/casting/)
※大ロット:ダイカストマシンを11台保有し最大2,000個/月に対応を公式HPで明記している会社(http://hikari-light-metals.co.jp/html/koujosetsubi.html)
※超大型:2,000kg以上の鋳造実績を公式HPで明記している会社(https://www.tac-casting.com/business/products/#pro-auto)
※特殊素材:ベリリウム銅合金の鋳造および鍛造に対応と公式HPに明記している会社(https://www.feps.co.jp/tech/manufactur/melt.htm)