1951年の創業以来、70年の歴史がある株式会社イナテック。「お客様に100%良品をお届けする」をモットーに、切削工具研究開発や試作開発事業に力を入れています。ここではそんなイナテックの、軽金属鋳造の特徴や事例をご紹介します。
イナテックではアルミニウム合金の一種にしてアルミダイキャスト用素材のADC12材の精密鋳造に対応しています。最大の特徴である“金型レス生産”による効果は開発費用とリードタイムを削減するだけでなく、イナテック独自の「巣の無い薄肉鋳造技術」と「金型鋳造に近い表面粗さを実現する技術」により、実用性の高い製品を作り上げることができます。
技術面におけるイナテックの強みは、砂型鋳造と総削り加工による薄肉鋳造です。例えば、放熱部品の一種であるヒートシンクの製作では、最小フィン肉厚1.5mm、最大フィン高さ80mm、最大製品長さ700mmでの試作~小ロット生産に対応しています。加えて砂型鋳造法は自由度の高さも魅力の一つであり、コンパクトかつ複雑形状のヒートシンクの製作も可能です。
イナテックが提供しているアルミ砂型鋳造は、部品の中身が空洞になった中空形状の製品を作る技術も有しています。しかも単に内部を中空形状に作れるだけでなく、複雑形状の製品でも安定品質による製作が可能です。自動車向けヒートシンクの製作では、部品内部に冷却フィンの形状を施すこともできます。
イナテックは、アルミやADC12材、マグネシウムなど様々な素材の軽金属の精密鋳造に対応している会社です。ミクロンレベルの高精度加工技術を有するほか、量産を前提とする最適な工法の提案、工期短縮、コストダウンなど、総合的なサポートを行うことができます。単に高精度な試作品を作れるだけでなく、短納期・コスト削減など副次的なメリットを提供できるので、トータルバランスを重視する方におすすめの会社です。
高い技術もさることながら、イナテックの鋳造工場は設備も充実しています。試作用のマシニングセンタやNC円筒研削盤、NC旋盤、電子ビーム加工機、ワイヤーカット、NCキアシェーパ、三次元測定機、CAD/CAM、精密鋳造用のアルミニウム合金溶解炉、マグネシウム合金溶解炉、回転式溶湯処理装置、ピンホールテスター、ガス硬化式造型設備、コンターマシン、ショットブラストなど、要求仕様を十分に満足させるための充実した設備体制が整っています。
型鋳造品LFAミッションケース、明器具用ヒートシンク、型鋳造品 薄肉ミッションケースなど
社名 | 株式会社イナテック |
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所在地 | 愛知県西尾市鳥羽町大入20番地1 |
公式HP | https://www.inatec-corp.com/ |
問い合わせ先 | 0563-62-6388 |
選定基準:2021年10月時点にGoogleで「軽金属 鋳造」と検索したところ公式サイトが表示された100社を対象に調査し、そのうち、下記の各条件が確認できた1社を選定
※高品質:工場内に室温管理システム完備させていることを公式HPで明記している会社(https://www.metal-casting.jp/casting/casting/)
※大ロット:ダイカストマシンを11台保有し最大2,000個/月に対応を公式HPで明記している会社(http://hikari-light-metals.co.jp/html/koujosetsubi.html)
※超大型:2,000kg以上の鋳造実績を公式HPで明記している会社(https://www.tac-casting.com/business/products/#pro-auto)
※特殊素材:ベリリウム銅合金の鋳造および鍛造に対応と公式HPに明記している会社(https://www.feps.co.jp/tech/manufactur/melt.htm)