光洋精機

光洋精機は宮城県柴田郡に拠点を置く鋳造メーカーです。量産用アルミ鋳造部品の製造や機械加工を専らの事業としています。2020年には創業50周年を迎えました。ここでは、光洋精機の軽金属鋳造の特徴について紹介していきます。

光洋精機の軽金属鋳造の特徴

内部品質の良い製品をつくりやすい砂型・金型重力鋳造

光洋精機では砂型と金型、2種類の型枠における重力鋳造に対応しています。重力鋳造とは、鋳型に材料を流し込んだ後、外圧を活用せず重力(自重)だけで成形を行う鋳造方法です。内部品質の良好な製品を作りやすいのが特徴で、鋳造時の空気の巻き込みが少なく、内部欠陥を少なく抑えて寸法精度の良い鋳造品に仕上げることができます。複雑形状に対応できるのもメリット。

低圧・低速の注入で高気密な鋳造ができる金型低圧鋳造

金型低圧鋳造は、金属の鋳型に溶かした軽金属材料を流し込む際、低圧・低速で注入して成形を行う鋳造技術です。シリンダーヘッドやホイールなど自動車用部品の製造に用いられています。押湯がなく歩留まりが高い、高気密な鋳造が可能、複雑形状の鋳物に対応できる、内部欠陥が少ない、寸法精度が高い、自動化しやすいなどメリットは多くあります。

安く早く砂型を製作できる砂積層3Dプリンター

徐々に普及が進んでいる分野として、光洋精機は3Dプリンターによる砂型の積層造型(砂積層3Dプリンター)にも対応しています。砂積層3Dプリンターは、プロトタイプ(原型)の木型を作る工程を省略し、CADデータからダイレクトに砂型を作ることができる技術です。従来技術では必須の木型を製作する必要がないため、リードタイムの削減とコストダウンを実現することができます。

光洋精機の工場紹介

各種鋳造から加工、後工程まで一貫生産している光洋精機。その一貫生産に対応すべく、鋳造工場には大型アルミ鋳造を可能とする「大型GDC鋳造機」をはじめ、「金型低圧鋳造機」「フラン自硬性砂再生装置」「熱処理炉」「縦型マシニング＋CAMソフト」「仕上げロボット」「砂積層3Dプリンター」など、専門設備一式を揃えています。

光洋精機の軽金属鋳造の事例・実績

半導体製造装置部品、産業用ロボット部品、景観部品、医療機器部品

光洋精機の基本情報

引用元：光洋精機株式会社公式HP（https://koyoseiki.com/）