古河電工パワーシステムズ

古河電工パワーシステムズは、神奈川県横浜市に本社を置く総合電力機材メーカーです。銅合金を中心にアルミニウム・アルミ合金・ベリリウム銅合金など、材質を活かした鋳造方法により多くの製品を生み出しています。ここでは、古河電工パワーシステムズの軽金属鋳造の特徴を紹介しています。

古河電工パワーシステムズの軽金属鋳造の特徴

望み通りの製品を鋳型で成形する砂型・金型鋳造

古河電工パワーシステムズが提供できる鋳造技術の一つは、砂型・金型鋳造です。砂型は砂で固めた鋳型を、金型は金属を材料とする鋳型によって、それぞれ溶かした材料を流し込み冷却し成形する手法です。簡易的なものは砂型を用いる場合が多く、試作品や小ロット生産に適しています。一方、金型鋳造は強靭な金型を使用して鋳造を行うため、高い強度や耐圧性を得ることができます。

高い寸法精度・鋳肌が美しいシェルモールド鋳造法

シェルモールド鋳造法は、金型で造型した砂型を利用して成形する精密鋳造法の一つです。砂型鋳造に似ていますが、通常の砂型より強度の高い鋳型を使用して鋳造するため、冷却スピードがとても速く、高い寸法精度と鋳肌の美しさを得ることができます。とにかく鋳型強度が強く、鋳型の強度劣化がほとんど見られないのも利点です。

設計の自由度が高く複雑形状にも対応可能なロストワックス

ロストワックスは、ワックス(ロウ)を利用して鋳物を作る製法の一つです。ロウ(蝋)でつくった原型を砂や石膏で覆い、熱処理によりロウを除去して完成した鋳型に溶かした材料を流し込み、冷やし固めて成形します。設計の自由度が高く、複雑な形状にも対応できるほか、美しい鋳肌や高い寸法精度など多くのメリットがあります。

古河電工パワーシステムズの工場紹介

古河電工パワーシステムズは、長井事業所(山形県)や海老名事業所、横須賀事業所、大和事業所、平塚事業所(いずれも神奈川県)、熊本事業所(熊本県)など全国に6つの製造拠点を有し、この中で様々な製品の鋳造・鍛造加工を行っています。工場ごとの製造内容や工程、導入されている設備など詳細は公式HPには記載されていませんでした。

古河電工パワーシステムズの軽金属鋳造の事例・実績

• 「送変電機材」
  ダンパ、スペーサ、引留クランプ、圧縮スリーブ
• 「架空配電機材」
  アルミ線用接続材料・クランプ、導線用接続材料・クランプ、絶縁カバーなど。
• 「電力ケーブル接続用品」
  終端接続材料、直線・分岐接続材料
• 「エフコ製品」
  電機絶縁テープ製品、紡織材料製品など
• 「産業用コネクタ」
  電力コネクタ、自動車用端子など
• 「鉄道用製品」
  銅テルミット溶接、引留クランプ、圧縮スリーブ
• 「スポット溶接ガン」
  ポータブルガン、サーボスポット溶接ガン、マルチガン

ほか

古河電工パワーシステムズの基本情報

引用元：古河電工パワーシステムズ株式会社公式HP（https://www.feps.co.jp/）